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敗血症:治療の進歩と免疫異常のポイント③ [critical care]

Advances in the Management of Sepsis and the Understanding of Key Immunologic Defects

Anesthesiology 2011年12月号より

敗血症における宿主免疫反応についての現行の知見

未だに議論の多いところではあるものの、敗血症になると炎症促進反応と抗炎症反応が起こることや、そのいずれもが致死的感染発症すれば直ちに発生することについては合意が固まりつつある。敗血症発症後、間髪を入れず炎症促進反応と抗炎症反応がはじまるのであるが、一般的には炎症亢進状態が主体の時期が先に来る。炎症亢進の程度は、病原性、細菌量、宿主の遺伝要因や基礎疾患などのいくつかの要素によって決定される(fig. 1)。例えば、元来健康な若年成人の髄膜炎菌による菌血症では、サイトカインの嵐による激しい炎症亢進反応が引き起こされ、心血管系の虚脱、高熱および多臓器不全が見られる。発症後二、三日以内に死亡する場合は、サイトカインによる反応が制御を失いこうやって暴走することが原因である可能性が最も高い。一方、糖尿病があり維持透析中の高齢患者が肺炎から敗血症を発症した場合は、意識障害、低体温、耐糖能異常および低血圧による透析困難といった症状が主に見られ、敗血症らしい特有の症状は認められないことがある。このような症例では、敗血症による炎症亢進に伴う症候はあったとしてもわずかにしか現れず、代わりに抗炎症反応の症候が主体となる。

教訓 若くて元気な人が敗血症になると激しい炎症反応が見られますが、弱っている人の場合は抗炎症反応が主体になります。
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